スウェーデン家具量販店『IKEA(イケア)』冒険記 その①「鶴浜店に到着」
この記事を読むのにかかる時間: 946

 IKEA鶴浜店に行ってきた

何かと話題になっている低価格の巨大スウェーデン家具量販店『IKEA(イケア)』。

私も引っ越しに伴う新しい家具の購入の為に大阪は鶴浜に。そこには良質な家具があるだけでなくIKEAの戦略や理念がひしひしと伝わってきました。


 鶴浜店への道のり

我が家の車にはカーナビがないので鶴浜店に行くには一苦労でした。

とりあえず『IKEA鶴浜店』に行くのであれば一度地図を確認しておくことをオススメします。

『IKEA鶴浜店』のグーグルマップはこちら

駐車場へ到着→店内へ

とりあえず駐車場に到着。

かなり広い上に行ったのが平日だったので特に苦労なく停められました。

 

さっそく店内へ・・・と思ったら車の列を発見

ここでどうやら購入した家具を積み込んでいるようです

IKEAの家具は組み立てサービスや配送サービスはあるものの基本的には自分の手で持ち帰って自分の手で組み立てます

これも低価格の要因

 

ちゃんと横断する場所を明確にしていて白線も引いてあります。

 

さっきの車の列の上を見たら『車寄せ』という表示がありました。

等間隔で線で囲まれていて容易に停められスムーズに家具や人を乗せられるようになっています。

 

それじゃあさっそくエレベーターに乗って店内に向かいましょう。

 

降り口のところにはこんなイラストが。

IKEAのちょっとした遊び心を感じます。

 

反対側はこんな感じ。

両側に扉があり、降り口は逆側になります

建物の構造も要因のひとつかもしれませんが、降り口も同じだと大きくて重い家具をカートに載せながらエレベーターの中で方向転換する必要があるのでその手間を省くことによる客への配慮だと思います。

 

店内に到着しました。

やはり天井含めてサイズが一回り、二周りも大きく感じます。

 

右手には巨大なレジ群が。

買い物を終わらせた最終目的地はどうやらあそこらしいです。

 

左手に行くとエスカレーター&階段がありこれを昇っていくことでIKEAでの冒険が始まります。

そして入り口にはこんなものが。これは一体?

 

ストアガイドとショッピングリストをお取りください

ストアガイドにはセルフサービスでのお買い物方法と、フロアーのご案内、イケアの便利なサービスなど、イケアストアでショッピングする際に必要な情報が記載されています。

セルフサービスエリアで商品をピックアップするときのために、ショッピングリストに商品名と赤いタグに記載された列と棚の番号をメモしてください。

はじめて来店した人はIKEAのその巨大さにただただ圧倒されますがそうした人がここで買い物をするために必要な情報を分かりやすくまとめたパンフレットを入り口の絶対に見落とさない場所にちゃんと置いてあります

またセルフサービスエリアとは一番最後にある巨大な倉庫のことで店内で目ぼしい家具を見つけて番号をチェックしたら最終的に自分でその倉庫の中から目的のものを持ってレジへ向かうのです。

これもIKEAの家具が低価格な理由の1つ。

 

 

 こちらがお買い物ガイドとサービス解説ガイド。

もちろん記入用の鉛筆もちゃんと常備してありますので筆記用具などを持ってくる必要はありません。

 

 

個人的に驚いたのが紙製のこのメジャー。

他の家具量販店にはありそうでありません。

事前に家具を置く予定の場所は計ってあるでしょうし家具の情報にも大きさは記載されていますが、実際にちゃんと計ってみたいという人もいるでしょう。

ところどころに設置してある展示スペースの部屋や家具などちょっとした物の大きさを測るのにも便利です。

かゆい所に手が届くといった感じ。

 

貸出用の大きなイエローバッグも常備。

家具ではなくちょっとした小物はこちらに放り込んでいきます。

 

 

 上記のようにIKEAでのショッピングはセルフーサビスが基本です。

また、この看板の左手にはソファーがいくつもある待合スペースとなっています。

 

 更に入り口には子どもを預けられるスペースも完備。

中ではちょっとしたアトラクションなどが完備されていて子どもが存分に楽しめるようになっています。

おもちゃももらえるのだとか。

お客さんの対象としてはファミリーに比重を置いているようでこのように子供連れの家族が安心・快適に買い物が出来るように徹底されています。

 

エスカレーター上に昇る前にこんな看板が。

IKEAでは本場のスウェーデン料理を楽しめるフードコートが備え付けられているのです。

(フードコートの紹介はその②で)

 

ここを昇ればIKEAでのショッピングが始まります。

 

早速なにやら小物が。

 

フードコートも見えますがここからは入れないようです。

 

これがIKEAの特徴のひとつ。

広い店内を活用してこのように実際に製品を使った部屋のコーディネートを紹介しているのです。

単にオススメの家具がずらっと並んでいるだけでなくこのように販売されている家具を実際に組み合わせて部屋にして見せることで、素敵な部屋を演出するお手伝いをしてくれます

またこれは好み店が扱っているもの自体が元々スウェーデンの家具なので「うちの家とは合わないんじゃないか」と思っている人への提案でもあります。

これのお陰でお客さんも

「スウェーデンの家具なんていってるけど普通に置けそうだな」

「これならうちの間取りでも作れそうだな」

「なるほどこういう風に組み合わせるといいのか」

「これ1つ置いてあるだけで大分印象が変わるものなんだな」

とどんどん自分の中でイメージが膨らんでいき購買力も高まるのです。

 

そういえば広告戦略の一つに

「見込み客の頭の中で動画を再生させる」

というものがあります。

これは文章や画像、動画などを用いて実際に見ている人の中であたかも自分自身がそれを使っている姿をイメージさせるというものです。

IKEA内に随所に設置されているこのモデルルームはまさにそれに当たると言えるでしょう。

たとえ部屋全体がそのイメージに繋がらなくても一部分だけ(本棚やデスク周り等)でもお客さんの中で実際に使って快適に過ごしている姿をイメージさせられればしめたものです。

もちろんスペースは要りますがただ単に製品を順序良く並べておくだけとは比べ物にならない購入率だと思います。

 

 こちらもモデルルーム。

この先にもこういったスペースがたくさん登場します。

 

 製品一つ一つにタグがついているので興味を持ったけど何の商品か分からず購買意欲が削がれるということもありません。

 

 

 寝室だけではなくこちらのモデルルームの場合はマンションの一室をそのまま飾り付けています。

画像の真ん中を見ればベランダからの外の景色まで再現されていることが分かります。

 

 

 私は落ち着いた色が好きなので1人暮らしするならこういう風にしたいなと思わせられました。

ちなみに画像奥の冷蔵庫はともかく隣のキッチンスペースも普通にこのIKEAで購入することが出来ます。

 

どうして・・・?

イケアの製品は品質が高くて、デザインも良いのに、こんなに手ごろな値段なの?

入ってから序盤のところではじめてきた人のほとんどが疑問に思う「なんで安いの?」という質問に答える文章が壁に描かれていました。

はじめにその疑問に答えてお客さんに納得してもらってからIKEAでの買い物を思う存分に楽しんでもらおうということなのでしょう。

では、順番に見ていきます。

 

IKEAのデザイナーがデザインを始める前にプライスタグを作るのはなぜ?

IKEAのデザイナーがもっとも気をくばるのは、質の高い製品をだれもが買える価格で作るという点です。

これが理由です。

 はじめに価格を設定しておくことで出来上がった家具の値段が高くなりすぎるのを防いでいるのだそうです。

 

どうしてIKEAは何でも大量に作るの?

大量に生産し、配送することで、より手ごろな価格でお客様に商品をお届けできるのです。

これが理由です。

大量生産によるコスト削減

 

どうしてIKEAは何でもフラットにするの?

IKEAの家具はフラットパックされています。フラットなので保管や輸送にかかるコストを節約できます。

これが理由です。

細長く分解して収納することでコストを抑えているのだそうです。フラットにすれば倉庫にもたくさん入りますしね。

 

どうしてIKEAは製品を過酷な状況におくの?

何があっても壊れないように、IKEAでは家具に厳しいテストを行っています。

これが理由です。

私が今回購入した椅子のコーナーでは実際に椅子に負荷をかけてテストしている様子が展示されています。

家具ごとにこうしたテストを行っているのだと思います。

 

何か聞きたいときに、セールススタッフが近くにいないのはなぜ?

プライスタグをご覧ください。プライスタグにはお客様の必要な商品情報が書かれています。IKEAではセルフサービス・システムによって余分なコストをへらし、お客様により手ごろな価格で商品をお届けします。

これが理由です。

確かにちょっとした家具や小物などのところにはスタッフは見当たりません。

ただしパーツをチョイスしていくところや寝具や棚などの大型家具のところには1,2人のスタッフが常駐していました。

 

どうして買った家具を自分で持って帰るの?

商品を自分で持ち帰ることができれば、買ったその日から使えます。お持ち帰りが前提なので、IKEAでは”送料無料”のためのコストを商品価格に上乗せしていません。

これが理由です。

どうしても持って帰れないときは配送サービスを利用することも出来ます。

 

買った家具を自分で組み立てるのはなぜ?

IKEAの商品は組み立てもセルフサービスです。ときには組み立てにくい家具もありますが、組み立てコストを払わなくてよい分、お客様により手頃な価格で商品を提供できるのです。

これが理由です。

今回は椅子しか作っていないので何ともいえないですが説明書も結構簡素でした。

棚とかに関してはもしかしたら不十分かもしれませんが基本的に普通の理解力があれば家具の組み立ては難しくないと思います。

 

 IKEAにおける「なぜ?」が解けた後はいよいよ中へ足を踏み入れていきます。

ここからIKEAの小物類や家具が本格的に登場。

ですがその②ではまず先にIKEAのフードコートで楽しめる本格スウェーデン料理を紹介します。



関連コンテンツ